現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本6000台目のアルピナ、44年の歳月かけオーナーのもとへ 粋なチョイス光るB4グランクーペ世界1号車

ここから本文です

日本6000台目のアルピナ、44年の歳月かけオーナーのもとへ 粋なチョイス光るB4グランクーペ世界1号車

掲載 10
日本6000台目のアルピナ、44年の歳月かけオーナーのもとへ 粋なチョイス光るB4グランクーペ世界1号車

日本の地を踏んだ6000台目のアルピナ、世界1号車のB4グランクーペ

2023年5月15日、BMWアルピナの世田谷ショールーム2階の広々としたスペースにおいて素敵な納車の式典がおこなわれていた。

【画像】納車されたBMWアルピナB4グランクーペと納車風景【現地より】 全16枚

アルピン・ホワイトに塗られたBMWアルピナB4グランクーペがこの日の主役だ。

車内に据えられた銀色のプラークに0001と刻まれたこの個体はB4グランクーペの世界1号車。そしてアルピナ社日本総代理店であるニコル・オートモビルズによって我が国に輸入された6000台目となる記念すべき1台でもある。

白いB4グランクーペの奥には、アルピナ・ブルーを纏ったD5ターボとB7ロング・アルラッドも同席していた。

この2台は化粧プレートに示されている数字からもわかる通り、4000台目と5000台目に輸入された記念すべきクルマ。

しかも驚くべきは、今回のB4グランクーペを含めた3台を、全て1人のオーナーが現有しているという点だろう。

式典では、アルピナ社日本総代理店であるニコル・オートモビルズ合同会社を含むニコル・グループのC.H.ニコ・ローレケ会長からオーナーの松岡氏にB4グランクーペのキーが納められた革製のボックスと記念の花束が手渡されたのである。

アルピナB7ターボの鮮烈な記憶 あの感動を伝えたい

ニコル・オートモビルズがアルピナ社の製品を日本に初めて紹介したのは1979年のこと。

ブラックのボディにシルバーのアルピナ・ストライプが入れられたBMWアルピナB7ターボが日本における起源なのである。

当時レーシングドライバーからビジネスマンに転身したばかりのニコ・ローレケ会長自身が上陸したばかりのB7ターボのステアリングを握っている。その際、4ドアリムジンの驚異的ともいえる加速に心を打たれ、その感動をより多くの人に伝えたいという思いが、今日の日本市場におけるアルピナの着実な成長へと繋がっているのである。

近年のアルピナ社の年間の生産台数は1700台ほど。日本市場には最大でその25%ほどがもたらされているという。

年を追うごとに高い評価を獲得し、より多くの個体が生産されるようになっているアルピナ。それでも他のプレミアムカー・メーカーと比べれば非常に限られた数といえる。

他メーカーと一線を画すジェントルで圧倒的なパフォーマンスと希少性が、ドイツの小さな自動車メーカーが生み出す作品の価値にもつながっているのである。

オーナーズトーク 作り手の顔を思い浮かべながらのドライブ

今なお職人による手仕事の領域も少なくないアルピナ車は、それを選んだオーナーの趣味性が反映されている点も特徴といえる。

今回のB4グランクーペをオーダーした松岡氏は2011年のフランクフルトショーでアルピナと出会い、D3リムジン・ビターボを皮切りに、今回まで実に5台のアルピナを手に入れてきた。

今回のB4グランクーペにも、アルピナをよく知るオーナーならではのツボを押さえたチョイスが見て取れる。

「これまではアルピナ・ブルーを選んできましたが、今回B4グランクーペはスタイリングを見て、アルピン・ホワイトが似合うのでは? と思って決めました。アルピナ・ストライプは金色。今日初めて実車を見ましたが、思っていた通りの仕上がりでした」

「あと個人的なこだわりとしてステアリングをアルカンターラで仕上げてもらいました。これはB3 GT3で体験して、とても使い心地が良かったので選んでみました」と松岡氏。

度々ドイツのアルピナ本社も訪ねているという松岡氏にその印象を聞いてみた。

「いつも温かく迎えてくれますし、工場の皆さんが楽しそうに働いていてアットホームな感じも好きです。職人の中には親子で働いている人もいて驚かされます。ブッフローエを訪ねてからは、作っている人の顔を思い浮かべながらアルピナをドライブしています」

様々なブランドのクルマを所有しているという松岡氏だが、それでもアルピナだけは特別な存在なのだという。

「アルピナはいつもそばに置いておきたいお守りのようなクルマです。ドライブしていてとにかく楽しくて安心だし、ビジネスを頑張ろうというモチベーションにもつながります」

44年の歳月をかけ日本6000台がもたらされたアルピナ。このエクスクルーシブなドイツ車は、熱い志を持ったファンによってしっかりと支えられているのである。

こんな記事も読まれています

えっ…また給油!? 「ガソリン代を節約したい!」 誰でも“今すぐ”できる「燃費を良くする」方法とは?
えっ…また給油!? 「ガソリン代を節約したい!」 誰でも“今すぐ”できる「燃費を良くする」方法とは?
くるまのニュース
トヨタ紡織、成田空港のラウンジに高機能シート用いた仮眠スペースを設置 6/28まで実証実験
トヨタ紡織、成田空港のラウンジに高機能シート用いた仮眠スペースを設置 6/28まで実証実験
日刊自動車新聞
BYDが新型電動SUVの『シール U DM-i』をグッドウッド2024に出展へ
BYDが新型電動SUVの『シール U DM-i』をグッドウッド2024に出展へ
レスポンス
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔な“新モデル”に熱望の声! 馬で予約受付開始
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔な“新モデル”に熱望の声! 馬で予約受付開始
くるまのニュース
違いを説明できる? 道路に描かれた「破線矢印」と「実線矢印」が示す意味の違いとは
違いを説明できる? 道路に描かれた「破線矢印」と「実線矢印」が示す意味の違いとは
バイクのニュース
「全然見かけない」 東京のライドシェアが“タクシーの2倍”運行してるのは本当か? 国交省と現場の温度差歴然、解禁2か月で考える
「全然見かけない」 東京のライドシェアが“タクシーの2倍”運行してるのは本当か? 国交省と現場の温度差歴然、解禁2か月で考える
Merkmal
スバル『BRZ』現行モデルが生産終了、新型登場かマイナーチェンジか
スバル『BRZ』現行モデルが生産終了、新型登場かマイナーチェンジか
レスポンス
マグヌッセン、来季以降に向けた優先順位はF1シート確保「もし残留できなければ……」WECやIMSAも選択肢に?
マグヌッセン、来季以降に向けた優先順位はF1シート確保「もし残留できなければ……」WECやIMSAも選択肢に?
motorsport.com 日本版
大型トラックの屋根にある「謎の小部屋」 内部はどうなってる? 何がある? 使い方は? 驚きの空間、利用者の声いかに
大型トラックの屋根にある「謎の小部屋」 内部はどうなってる? 何がある? 使い方は? 驚きの空間、利用者の声いかに
くるまのニュース
ホンダのワークスチーム「Team HRC」が「鈴鹿8耐」の参戦体制を発表
ホンダのワークスチーム「Team HRC」が「鈴鹿8耐」の参戦体制を発表
バイクのニュース
[15秒でわかる]MINI EVハッチバック「Favoured Trim」…爽やか
[15秒でわかる]MINI EVハッチバック「Favoured Trim」…爽やか
レスポンス
お金持ちがこぞって買うのも納得! 新型レクサスLMに乗ったらライバルなんて存在しないことがわかった
お金持ちがこぞって買うのも納得! 新型レクサスLMに乗ったらライバルなんて存在しないことがわかった
WEB CARTOP
自工会、取引適正化の「自主行動計画」改訂 原材料とエネルギー高騰分は全額転嫁へ 下請法違反の具体例も
自工会、取引適正化の「自主行動計画」改訂 原材料とエネルギー高騰分は全額転嫁へ 下請法違反の具体例も
日刊自動車新聞
【クラシック オブ ザ デイ】最もホットなメルセデスW124とは「500E」ではなく15台限定の「メルセデス E60 AMGリミテッド」だ!
【クラシック オブ ザ デイ】最もホットなメルセデスW124とは「500E」ではなく15台限定の「メルセデス E60 AMGリミテッド」だ!
AutoBild Japan
15年ぶりに「インテグラ」復活!? 「スポーティ“ハッチバック”」の実車展示に「好き」の声多し! 6速MTもある名車、米国登場の反響は?
15年ぶりに「インテグラ」復活!? 「スポーティ“ハッチバック”」の実車展示に「好き」の声多し! 6速MTもある名車、米国登場の反響は?
くるまのニュース
GRヤリス×GR-DAT公道試乗レポート! 気になる改良ポイントは?
GRヤリス×GR-DAT公道試乗レポート! 気になる改良ポイントは?
レスポンス
平均年収約458万円… 1800万円の「レクサスの最上級SUV」は買えないのでしょうか? 4人だけが乗れる「LX EXECUTIVE」を愛車するために必要な年収とは
平均年収約458万円… 1800万円の「レクサスの最上級SUV」は買えないのでしょうか? 4人だけが乗れる「LX EXECUTIVE」を愛車するために必要な年収とは
VAGUE
ソフトタイヤだけの使用に限定しても、オーバーテイクは増やせない……ピレリ、”抜けない”モナコ対策に白旗「我々にできることはあまりない」
ソフトタイヤだけの使用に限定しても、オーバーテイクは増やせない……ピレリ、”抜けない”モナコ対策に白旗「我々にできることはあまりない」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

10件
  • 「わかってる」人の車ですよね
    まあ見た目普通の3や5なんかと変わらないのに値段めっちゃ高いしまあまあなクルマ好きでないとアルピナ聞いたことない人もいるでしょうからね
  • 「わかってる」と思われたい人が好む車ですね。
    今では特徴も薄れ、デザインもこのざまです。
    品良く優雅にと言うには程遠いベースですから
    アルピナとしても悩ましいでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1375.01416.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
B4グランクーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1375.01416.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村